読んだ:大逆転! コンチネンタル航空奇跡の復活

高校の3年間図書室に通い、図書委員を続けていたわりに僕には読書の習慣はなく、読むにしても技術書でした。 しかし、技術だけでは対応できない場面が増えてきたことを感じて、最近はちょっとずつで良いから読むようにしています。 学生時代、読書感想文は全部スルーしてきたのでまともな文章書けたもんじゃないのだけど、読んだ本について書いていこうと思います。

ここ2ヶ月ほどかけて読んだのはこちらの本。

大逆転! コンチネンタル航空奇跡の復活

大逆転! コンチネンタル航空奇跡の復活

コンチネンタル航空を再建したゴードン・ベスーンが著した、再建の流れが書かれた本。

これは年始に見つけたこのYouTube動画のシリーズでとても気になったから。

www.youtube.com www.youtube.com

どこに着くかわからない、手荷物もなくなりまくる、という感じでサービスも最悪、従業員もいがみあったりしていて、ついに会社も潰れそうという状態。 そこから Go-Forward Plan(前進プラン) と称するプランを打ち立て、従業員の士気を高め会社の立て直しに成功した、というお話。

よく知っている会社にもこのような感じの部分があるなと思ったので、何かの参考になればと思い本を買って読むことにしました。

経営陣が従業員や協力会社、お客さんに誠実に素早く対応しつづけることで周りの反応がどんどん良くなっていく様子がよく見えました。

特に、定時運行のインセンティブの話ついては非常に目から鱗でした。誰から見てもわかる指標を設定する、クリアしたら全員がインセンティブをもらえる。渡すときも給料に上乗せされるだけだったらありがたみが少ないが、小切手で渡すことでスペシャル感を出す。など。 僕も昨年度、インセンティブの設計をやったことがあったのですがこの本を読んでからだったらもうちょっとやり方変わったよなあと思いました。 これは、その後に他の航空会社も真似して同じようなインセンティブを付けたけど、うまくいかなかったというのが興味深いです。よくあるイケイケの会社がやってる良さそうな制度を入れても、その背後に精神が宿っていない制度はうまく回らないというのを歴史が物語っているようでした。

全編にわたって重要な部分は繰り返し語られ、ここが重要なんだなというのがわかりやすく、読みやすい本でした。「会社というチーム全体で勝ちに行く」という意識を持って組織を動かしてくれる人がいれば、良いのになあ。


なお、後1冊物理本の積ん読を消化したらKindle積ん読消化のためにKindle Paperwhite買っても良いって自分に目標立てたのでがんばります。