5月、母が亡くなった。 このことについて、心情的なところを書き始めると僕もつらいし興味ない話なのでここで語るのは避けようと思うが、人が亡くなった後の手続きはいろいろ参考になることも多いと思うので書き残しておこうと思う。
連載インデックス
前提
- 僕の両親は離婚していて、その後母は再婚していない
- 兄弟は3人。長男の僕と次男の弟、そして長女にして末っ子の妹がいる。
- 僕は東京住まい、弟は兵庫県で父と住んでいて、妹は大阪で母と住んでいた。
- 兄弟仲は悪くない状態になっている
- 過去は一言も口をきかないレベルで、母を通じてお互いを知るという状況だった。
- 不動産などの大きな財産はなかった
役に立った本
インターネットで色々調べたけど、それぞれが書きたいことを書いている感じで何が正しいのか判断できなかったので、まとまってる本を買った。
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- 出版社/メーカー: 高橋書店
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免責事項
この記事はあくまで個人の体験に基づいて記載されたもので、法律の専門家の監修を受けたりしていません。 内容についての責任および、この記事に記載の方法を実践した事による責任は負いません。 お困りの場合はお近くの法律の専門家にお問い合わせください。
亡くなって数日のうちにやったこと
葬儀
看取ってすぐに「葬儀屋さん決まってますよね?いつきますか?」みたいなことを看護師さんに言われて超せかされた。(つらいところにこの仕打ち…みたいなところは思ったけど向こうも仕事だ)
結局、母はコープに入っていたことがわかったので、コープに葬儀屋さんを紹介してもらった。個人では普段見ない額のプラン一覧を見て、直葬も考えたが、後からちゃんとやっておけば良かったと自分たちが後悔するのは嫌だという考えは兄弟三人で一致し、ちゃんと通夜と告別式やることにした。(強気になれた理由については後述)
諦めたくない気持ちもあると思う(僕はあった)けど、もうそのときが近いと思ったら、ある程度アタリをつけはじめたほうが良いと思う。
死亡届
役所に出す死亡届は死亡届と死亡診断書が1枚にまとまっていて、左側が死亡届、右側が死亡診断書になっている。
葬儀屋さんと病院を出る前に、病院が死亡診断書を書いてくれたものをくれた。死亡届側に僕が記入した後、葬儀屋さんが代わりに出してきてくれた。
除籍謄本が取れるまではこれが死亡を証明する書類となるので、出す前にコピーを取っておくのが鉄則。(除籍謄本取れたらそっちのほうしか使わなくなった)
葬儀が終わった後にやったこと
葬儀が終わった後、なるべく早めに手をつけた方がいいと思って東京に戻る前にやったこと。
証明書の返却
以下の証明書を返しに行った。基本は車持ちの弟に行ってもらった。
- 免許: 最寄りの警察署に持っていた。回収されただけで終わって「え、そんなもんなん?」って思ったそう。
- パスポート: パスポートセンターに持って行った。そこそこちゃんとした手続きだったらしい。希望すればVOID処理して返してくれる。
- マイナンバーカード: 役所に持って行ったところ「他の手続きでマイナンバーが必要になる可能性があるので、すべての手続きが終わってから持ってきてくれ」と言われた。
病院の精算
病院の入院費はその日のうちに計算が出なかった。葬儀後に電話して最終額を確認して弟に払いに行ってもらった。
口座・クレジットカードの洗い出し
金融機関の口座とクレジットカードを洗い出した。以下のものが見つかった。
信金の僕名義の口座*1に結構な額のお金が入っていた。暗証番号が書いたメモも一緒に入っており、すぐにお金が動かせる状態だったので、葬儀代についてその場で困ることにはならなかった。
実際はこれ、贈与・相続のところで問題になってしまうポイントだったりするのだけど、それについては相続の話の中でしたい思う。
また、これ以外にカードは見つからなかったが、イズミヤカードからの引き落としが続いているのが確認できた。
カード関連の連絡
わかる範囲でカードの解約の連絡を行った。銀行口座は準備が完了するまで凍結されないよう、準備が整うまで連絡しないようにした。
- JCBカードは電話一本で解約できた。担当が退会と調査で二箇所に回った。銀行口座が凍結で落ちなかったらお手紙届くのでよろしくといわれた。
- イズミヤカードに連絡したら、セットになっている傷害保険とのことだった。カードもし出てきたら処分してねと言われた。
- その傷害保険はチューリッヒ保険に電話して解約手続きとなった。
他にカードがないか確認するために、CICに個人信用情報開示を依頼した。この後に書くが、信用情報機関というと、CIC・全銀協・JICCの3つがメインだけど、CICは要求される戸籍謄本が少なくて済むのがメリット。
するとイオンカードが出てきたのでこちらも退会連絡。使った形跡がないとのことなので即解約された。
保険の連絡
母はコープ共済に入っていたので、その共済金の請求で電話した。母は妹の分も加入していた。
- 共済金請求には以下の書類が必要と案内された
- 指定の診断書 (死亡診断書を書いた病院に書いてもらう)
- 死亡診断書のコピー
- 戸籍謄本のコピー
- 世帯全員の住民票のコピー
- 名義変更するには、名義変更を受ける側もコープの組合員になる必要があるとのこと。
- 母のコープの出資は払い戻し、妹がそれを使って別途加入し直す。
- コープの申し込みなのでコープの人が玄関先までやってきた。(てっきり別途電話連絡と思っていた我々は外出していた…)
- 共済の月々の支払いも妹のメイン口座に差し替えた。
国民健康保険の手続きをする
- 母と妹の世帯で国民健康保険に入っていたが、妹が解約して母が亡くなったので妹だけの世帯として作り直し。
- 高額医療費の手続きが最後の月の分はできていなかったのでやっておいた。
- 葬祭費というのが出るが、これは「葬儀を主催した人」に出るので、今回は喪主の僕名義で手続きができた。葬儀の領収書が必要。
年金の死亡一時金の手続きをする
国民年金に36ヶ月以上お金を納めていて、年金を受け取らないままなくなった場合は、同居する家族が死亡一時金を受け取れる。
ねんきんダイアルで確認したところ、窓口に来る人の住んでるエリアの年金事務所に行かないといけないとのこと。また、予約取っていくことになるが、これが1ヶ月先になるという。つらい。
これまで役所関連の手続きを母に丸投げしてきた妹を一人で行かせるには厳しい手続きと思い、委任状を書いてもらい僕が代わりに東京の年金事務所に行くことにした。
必要になった書類は以下の通り。
- 妹の戸籍抄本
- 世帯全員の住民票
- 母の年金手帳
- 妹の通帳 (1ページ目のコピーでも可)
- 窓口に来る人の身分証明書
窓口に行ったときは、その人が老齢年金を受けていたかどうかを言った方がいいみたい。(書式が違う)
住民票・戸籍謄本を取りに行く
死亡のデータが入った住民票と戸籍謄本を取りに行った。しかし行ったのが早すぎた。
住民票は近くの役所でとれるので妹と一緒に行った。が、データがまだ届いていないので翌日に来るように言われた。戸籍謄本は弟の方が近いところに住んでいたので行ってもらったが、同様にデータが届いていないので数日後にまた来いと言われた。
死亡届提出後、概ね1週間程度見ておいた方が良いのかもしれない。
その他の手続き
その他、やった手続き。
- 家の管理会社に連絡
- ちょうど火災保険の更新時期らしかったので、こちらも名義変更の連絡
- 電気・ガス・水道の名義変更。実家においては電気と水道は家主さんが検針して徴収していたのでガスだけ。
長くなったので一旦ここまで。次は戸籍謄本の話を書こうと思う。
*1:元々公共料金の引き落とし用に使いたいとのことで、預けていた