思い立って3Dプリンタを買いました。
自転車マウンタとか、ベッド用タブレットアームとか色々買ってきたのですが、せっかくこれ引っ掛けるところがあるんだったら色々ドッキングしたいなーと思っていて、DMM.makeの出力サービスとかでいい感じにできるかなと思ったのですが、トライアンドエラーで何度もやり直しができないので、自信がない。
やはり手元にあったほうがいいと思って3Dプリンタ欲しいと思ってはいたのですが、10万オーバーの世界だよなあと思いつつも調べたら、6万くらいで買えて、使いやすそうなダヴィンチという製品群があることを知りました。いろいろ検討して、ダヴィンチ1.0A という機種を買うことにしました。
ダヴィンチ 1.0A
ダヴィンチはXYZプリンティングという会社の製品群で、熱溶解フィラメント製法という、材料を細い線にしてリールにしたフィラメントというものを溶かして積み重ねてモデルを作ります。
1.0Aはこの会社の中の製品としてはエントリーユーザー向けの機種にあたります。最大で 20cm 四方のモデルを出力できます。
- 出版社/メーカー: XYZプリンティング
- 発売日: 2014/12/24
- メディア: Tools & Hardware
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エントリーユーザー向けとしてはダヴィンチJr.という機種もありますが、こちらは安い代わりに出力できるサイズが 15cm 四方となります。
- 出版社/メーカー: XYZプリンティング
- 発売日: 2015/04/16
- メディア: Tools & Hardware
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もう少しコンパクトだと思ってたら結構大きい箱で届いてびっくりしました。玄関塞いじゃって、独り身の1K部屋に入れるためには一度家具を動かす必要がありました。
付属品はこんな感じ。モデルをステージからはがすためのへら、プリントヘッド掃除用のブラシなどがついています。あと出力する上で大事なスティックのりがついています。あとなぜかプラスチックの板がついてて何に使うんだろう…と思ったら、持ち上げる時に使うハンドルの穴を塞ぐためのパーツでした。
モデルの作成
学校は機械系と情報系を組み合わせた感じの学科だったこともあり、CAD を中心に勉強してたので、簡単な使い方は知っていました。いまでも IT エンジニアには Illustrator よりもわかりやすいんじゃないかな、と思います。
学生当時は 2D は AutoCAD、3D は Rhinoceros や Pro/ENGINEER を使っていましたが、いまは 123D Design という非商用無料の 3D CAD ソフトがありましたので、これを使うことにしました。2D 系の操作にショートカットがあまり定義されていなくて操作性の部分は微妙だなと思ったのですが、そこそこ直感的に使えてこれから始める人にはいいと思います。
また、僕はジョイントを持っているものに対して違うものをひっつけたかったので、測定用にノギスも買い、これで測りながら 123D に落としていきました。
作成したモデルは STL という形式に出力すれば、ダヴィンチの出力アプリである XYZware に読み込ませることができます。
モデルの出力
XYZware で STL ファイルをロードするとモデルが現れるので、ステージのどの部分に出力するかを指定することができます。
プリントボタンを押すと、パラメータの設定画面が出て、ここでモデルの出力時の調整ができます。
プリントボタンを押すと、所要時間とフィラメントの消費量の見積もりが表示されるので、それでよければプリントを開始します。
プリント前にモデルが出力される箇所にスティックのりを塗ります。これをしておかないと、モデルを出したときにステージにフィラメントが固定されず出力が失敗します。また、モデルが出る部分だけではなく、向かってステージ右手前側にテストプリントが行われるため、ここにも塗っておく必要があります。
プリントが始まるとエクストルーダー(プリントヘッド)は 210 度、ステージは 90 度に熱せられます。ステージの余熱に時間がかかり、実際に出力が始まるまでは 5 分程度かかります。
モデル出力後は冷却され、ステージが終わって完了となります。モデルをはがした後は、濡らした布でスティックのりを拭き取って、乾拭きして終わり、という感じになります。
作ったもの
この 2 週ほどで作ったものです。
モバイルバッテリーマウンター
最近の出力 pic.twitter.com/aUBUeJgOMB
— いせ (@iseebi) 2016年3月10日
最近 iPhone 6 Plus のバッテリーがもたなくなっていて、3時間で20%とかになってしまうのですが、バッテリー交換するにも画面左下欠けてておそらくここも直さないと交換してもらえないと思うし、今年買い替えることを考えると無駄な出費だと思っていました。
サンワダイレクトの 800-BYPDA2BK という自転車マウントはiPhone側に専用のケースをつけるタイプとなっています。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00SUY7T1Qwww.amazon.co.jp
ここの固定部分にダンボーバッテリーを固定するプレートを作りました。しっかりケース固定にしてもいいかなと思ったんですが、めんどくさいと思ったので輪ゴム固定。
タブレットアームのiPhoneジョイント
本日の出力 iPhone固定できます pic.twitter.com/4OjlQYRILZ
— いせ (@iseebi) 2016年3月19日
先ほどの自転車マウントケースのジョイントパーツを使って、iPad を接続するアームに iPhone をマウントできるようにするジョイントを作りました。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00NHKW9UYwww.amazon.co.jp
Venue 8 Pro 用のスタンド
本日の出力その1
— いせ (@iseebi) 2016年3月20日
拾いものですけど、かなりいい。 pic.twitter.com/paCTLiquvo
Thingverse や XYZプリンティング公式サイトのギャラリーなど、3D モデル共有のサイトから無料でダウンロードできるモデルがたくさんあり、そのまま出力したり独自の拡張を加えることができます。これはこちらのモデルをそのまま出力しただけですが、とってもぴったりでよかったです。