2023年6月にセレナe-POWER LUXIONに乗り換えていた。セレナに新しく設定された最上位モデルで、一定条件下でハンドルから手を離せるプロパイロット2.0が搭載されたモデルだ。
もともと2018年末からセレナ e-POWERに乗っていたけど、5年の残クレで買っていてちょうど2023年末が買い換え時期だったり、納期が長期化していたというのもあったため、2022年末に先行予約ができるようになった頃には予約を入れていた。*1
結果的にかなり早めに納車されることとなり、お店で2番目のLUXION予約で、最初に納車されたLUXIONとなったらしい。
正直プロパイロット2.0はいらなかったのでLUXIONにする必要はなかったのだけど、ヘッドアップディスプレイがほしいと思い、迷う理由が金額しかなかったのでそれで決めることにした。
セレナのメーカーオプションナビはアリアやエクストレイルについているのと同系統の、日産の中では現状最上位クラス扱いのものがついている。 ここにAlexaが入っていて、ハンドルのボタンを押すことでAlexaの機能を使えるように設定できる。うちではAlexaを家でradiko受信専用としてヘビーに使っていて、セレナのナビでもスマホ操作なしでナビの音声操作だけで再生ができるので非常に便利に使っているので、どのように使っているかまとめてみようと思う。
NissanConnectナビをWi-Fiにつなぐ
AlexaはNissanConnectのデータ通信では利用できず、別途ナビをインターネット接続しなくてはならない。 内容対比で高額に感じるdocomo In Car Connectを契約するか *2 、別途Wi-Fiルーター(もしくはスマホからのテザリング)を用意することになる。
最初、iPhoneのショートカットアプリのオートメーションで「クルマのナビにBluetooth接続されたらインターネット共有をONにする」というものを作ってみたが、これではiPhone側にインターネット共有ONボタンのある通知が出るだけで自動的に接続するに至らなかった。
そこで、Wi-Fiルーターを別途用意した。暑い車内にバッテリーが内蔵されている機器を設置するのは危険なため、バッテリーレス稼働するものを用意しなければならない。調べてみると富士ソフトの+Fというシリーズのルーターはバッテリーレス駆動ができることを売りにしていて、特に最新モデルのFS040Wでは車載キットも別売りされていた。
僕は一つ前の型FS030Wをフリマサイトで購入。バッテリー欠品で安くされていたけど、むしろバッテリーなしで運用したかったので好都合だった。
電源の確保と設置
裏の配線をいじるまではしたくなかったので既にある端子から電源を取ることにしたけど、アクセサリーソケットはONの状態でないと通電がなく、エンジンONにしてから起動して使えるようになるまでに時間がかかってしまう。
実は2・3列目のUSBポートは鍵を開けたタイミングで通電するため、3列目運転席サイドにベルクロテープで貼ることにした。ぼっちなので普段3列目使わないしね。 事前にNissan Connectアプリから「乗る前エアコン」でエアコンをつけておくことで、あらかじめWi-Fiルーターを起動しておいて、更に起動待ちを減らすこともできる。
使う回線の選定 - バースト通信可能な低容量SIMを使う
SIMカードは、元々持っていたOCNモバイルONEのメイン回線との容量シェアSIMを、低速モード固定で使っていた。
radikoの通信はHTTP Live Streamingが使われている。これは小さい音声ファイルを何度もダウンロードする仕組み。 低速モードでも最初の一定量は高速通信される「バースト転送機能」が使えるSIMであれば、低速モードに固定にしておくことでデータ容量を消費せずに使用できる。
OCNモバイルONEはバースト転送に対応しているので、radikoの通信にちょうどよかった。 この手の利用でパッと思いつくのはpovo2.0のトッピングなし状態だが、povoにはバースト転送機能がないのでこの用途には適さなかった。
ただ、このOCNモバイルONE、別の用途で使っていたため使わないSMS機能がついていて相対的に月額費用が高く感じてしまっていた。 サービス終了しているため契約をいじることもできなかったため、IIJmioに乗り換えることにした。IIJmioのデータeSIMを、eSIMを物理化する5ber.esimに書き込んで使っている。 IIJmioの契約は契約ごとに初期費用3300円かかってしまうが、Amazonでエントリーパッケージを買うと安くできる。
IIJmioは正直2018年頃に使ってたときに品質の悪かったので良い印象がないのだけど、当時と比べて外出も減っているし、現在はpovoのデータ使い放題に逃げる手段もあるのでまあ良いかなと。
おまけ: C28セレナ e-POWER LUXION
1年乗った感想をちらっと書いておくと、先代の気になりポイントが改善されてて概ね満足だけど正直ハイウェイスターかオーテックが良かったな〜という印象。
よいところ
- e-POWERのエンジン制御がめちゃくちゃ良くなって静か!C27では「うるせえ」って言ってマナーモードに入れるムーブがあったけどまったくなくなった。大満足!
- オートホールドからの発信するときのカクッと感が減った!
- フルデジタルのメーター+一体化するナビ+ボタンシフトがガジェットヲタのハートに直撃!
- プロパイロットの設定速度上限が120km対応された!新東名120km区間でずっと踏んでなくて良くなった!
- なんだかんだでプロパイロット2.0、ちゃんと使いこなせば疲れない
- 車体設計が先代から変わってないことで高床感が維持されたのは見晴らし重視派としては良かった (他メーカーは乗り込み時のステップ低くなって乗りやすい!そっちのほうが正義!みたいな風潮あるけど)
- 2列目シートヒーター神っぽい気がするけど、ぼっちなので関係ない
よくないところ
- e-Pedalで0kmまで減速しなくなった。全部回生してやったぞ感あってよかったのでめっちゃ残念。
- e-Pedalを毎回ONにしないといけない。追加設定項目でいいのでメモリーしてほしい。
- フルデジタルのメーターの未来感はいいんだけど、高い位置にスピードメーター部が固定されていたC27と比べて速度が見づらい。これが「HUDやっぱいるやろ」っていう気にさせてしまった。
- 2列目3列目は先代からの代わり映え感ゼロ。USBがType Cになったくらい。
- プロパイロット2.0の緊急用バッテリーが入っているという巨大アームレストに車中泊時に置くテーブルが干渉する。(ハイウェイスターにしておけばよかった理由No.1)
- プロパイロット2.0の車線変更支援が思ったよりへっぽこ。追い越し車線から走行車線に戻ろうとしてるときに後ろからものすごい追い上げがあると車線変更がキャンセルされて追突されそうになる。
- 合皮シート蒸れるのが気になる
- LUXIONにすると2列目がキャプテンシートになるけど、標準モデルにあるスマートマルチセンターシートのレールがある部分は雑にプラで塞がれているだけ。フロアマットの下に沈めてほしかった。
- NissanConnectサービス、プロパイロット2.0搭載機は年間2万以上かかる。高い。
- リコール・LUXIONバッテリー上がりバグ・リアエアコンダクトからの漏洩で2024年6月に3回入院。入院したあとは再発もなかったので、初物だししゃーないという判断。