インストールメディアを一切用意せずにWindows 8を物理ブートできるようにセットアップする方法

もうすぐ出るであろうWindows 8 Consumer Preview。最高のパフォーマンスで試すには物理ブートできるようにする必要がありますが、通常、DVDやUSBメモリなどのインストールメディアが必要になってしまいます。インストールメディアを探すのは多くの場合大変ですが、VirtualBoxVHDの組み合わせでメディアなしで速攻物理インストールすることができます。

用意するもの

  • Windows 7インストール済みのPC。Macの場合はBootCampで構成されていること。
  • Cドライブに空き容量40GB程度。
  • VirtualBox
  • DAEMON Tools など、ISOをマウントできるツール
  • Windows 8のインストールISO

VHDを作成する

まず、管理ツールでVHDを作成します。

C:\VHD\Windows8.vhd とかで作成します。

作成が完了したらVHDを切り離します。

VHDVirtualBoxを使って途中までインストールする

VirtualBoxを起動し、新しいVMを作成します。

Windows 8 を指定します。

メモリとかは適当でいいです。

ディスクは先ほど用意したVHDを指定します。

この後、VMを起動してインストールISOからOSを起動します。その後インストール作業を進め、最初の再起動が行われたところで、次に起動してくるまでにVMの電源を強制的に落とします。

起動エントリを追加する

管理者権限をもったコマンドプロンプトを起動します。

>BCDEDIT /copy {current} /d "Windows Consumer Preview"

ここで、GUID が表示されるので、そのGUIDをこのあとの2つのコマンドの第2引数
で使います。

>BCDEDIT /set {GUID} device vhd=[C:]\VHD\Windows8.VHD
>BCDEDIT /set {GUID} osdevice vhd=[C:]\VHD\Windows8.VHD

これで、起動エントリが追加されます。

回復ツールを使ってブートローダーを置き換える

Windows 7ブートローダーではWindows 8を起動できないため、ブートローダーを置き換えます。

まず、Windows 8のISOのルート階層にある bootmgr というファイルを C:\bootmgr_new\bootmgr として保存します。

次に、再起動して起動エントリを選択する画面でWindows 7にカーソルを合わせて F8 キーをおして、「回復オプション」を選択します。回復オプションにログインしたらコマンドプロンプトへ入り、以下のコマンドを実行します。

>ATTRIB -R -S -H C:\bootmgr
>REN C:\bootmgr C:\bootmgr.bak
>COPY D:\bootmgr_new\bootmgr C:\
>ATTRIB +R +S +H C:\bootmgr

この後、再起動して追加した起動エントリを実行するとWindows 8のセットアップが再開され、物理ブートのインストールが完了します。

参考

Windows Developer Preview、VHDブートでプレビュー という記事を参考に、VirtualBoxと回復オプションを使う方法を追加してやりました。