iPhone連絡先交換アプリ大戦国時代が到来しそうな件について

普段はiPhoneの話題はiPhone-devグループのほうに書いていますが、あえてこちらで書きます。

iPhone OS 3.0が公開されました。新機能はいろいろありますが、今回はiPhone同士をBluetoothで接続して通信する Peer to Peer Connectivity のお話です。

この機能を実現するAPIは、iPhone同士を簡単に接続できて、かつ通信の制御がきれいにラップされていてすばらしいです。
これだけ取り扱いが簡単な通信APIはそうそうないです。普段からiPhoneAPISDKドキュメントに苦しめられ、TwitterApple爆発しろだのiPhone爆発しろだの言ってる僕がべた褒めしてるくらいの簡単さ。

そして、iPhone同士の接続が簡単にできるとなるとすぐ思いつくのが「連絡先交換」。赤外線通信がなくメールとか直接入力でやりとりするしかなかった中、iPhone同士に限られるとはいえこれができるようになるのは非常に大きい。作ればインフラとしてiPhoneアプリで名をはせることができるかも。早速作られてる方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

ただ、GameKitが超絶簡単なのもあって、作ってる人の数が半端ない気がする。
今もちらほら上がりはじめていますし、対応を表明されている方もいらっしゃいます*1。もしかしたら今も審査中のやつがごろごろあって、大量にアプリが乱立する事態になるんではないかと危惧しています。

TwitterクライアントやIRCクライアントが乱立しててもさして問題になっていないのはプロトコルがオープンだから。繋ぐ先や繋ぐ方法が同じであればユーザーはたくさんある中から好きなものを選んで使えますが、違えばすべてのアプリをそろえなくてはなりません。下手すると丸々1ページ連絡先交換アプリというひどいことになりかねない。ユーザーの利便性も下がってしまうと思います。

Peer to Peer Connectivityで連絡先アプリを作られる方や作ろうとしている方がプロトコルを公開したり、標準のプロトコルが決まったりしたら、後続がそのプロトコルを使って乱立は防げるだろうなあ、と思っています。誰か、プロトコル公開してくれないかなあ。

*1:そして僕も作ってた