最近仕事が忙しい時期が続き、それ以外にもいろいろな心配事を抱えていて精神的に結構辛い状況だった。何かリフレッシュできるものをと思ってた時に、以前Wikipediaをみてた時にふと見つけた、アイソレーションタンクというものを思い出した。
アイソレーションタンク、今はフローティングタンクと言うらしい。ざっくり言うと死海のごとくめっちゃ濃度の高い塩水をはった暗いカプセルのなかに浮くもので、浮いてるから重力も感じないし、水温は体温に合わせてるから水の感覚も感じないし、耳栓して水の中に耳が来るので音はほぼ聴こえないし、暗いから視覚もないし、という感じに感覚を断つことで、リラクゼーションや疲労回復などの効果があるものらしい。詳しくはWikipedia参照。
実は見つけた時にすごく気になっていて、いつか試したいと思っていたので、ちょうど良いと思った。
フローティングタンクが一般に使える場所は日本には数える程しかない。関西から最も近い、一般に使える施設は岡山のHIKARI CLINICという心療内科・精神科に併設されたCOCOONというというところになる。他のフローティングタンクおいてるところのWebサイトからは若干の怪しさを感じるところもあったけど、ここはそんな印象を受けなかったのも良いと思った。
お盆休みあわせで、岡山まで出向いて試してきた。
予約
フォームに書き込んだら、早めに返事が返ってきた。
時間を指定して、確定のメールにいくつか備え付けのものを教えてくれた。ようはタオルはセットになってるお風呂屋さんに行くくらいの準備をしてくればOKという印象。
あと、小さい傷が塩水でしみるから当日はヒゲそりしないように、というのがあり、ヒゲ面のまま岡山まで移動することに…(終わった後に剃れるよう、ヒゲそり持参するといいです)
移動・説明
新幹線で岡山に移動して、岡山駅から10分かかるかかからないかくらいの距離を歩いたところにあるオフィスビルの2Fにあった。
当日はクリニック自体は改装中休診となっていて誰もおらず、少し早めについたので若干日にち間違えたかと焦った。
まずは、ソファーの部屋に通され、リラックス効果のあるお茶をいただきながらフローティングタンクに関する説明をうける。ざっくり言うと「タンクの中での体験は人それぞれだから、それに身を任せる」みたいな話だった。たとえばぐっすり寝てしまうのもそれもその人の体験だし、耳栓使うのが集中の邪魔になるようだったらなくてもいいし、暗いのが怖いんだったらタンクのふた開放状態で電気をつけたままでもいい。もうそれは本当に人それぞれなので、あまり型にとらわれず、自分がリラックスできる方法でやればいいという感じだった。
このソファーの部屋、フローティングタンクの前室と同時に現在はクリニックのカウンセリングルームを兼ねていて、クリニックで使ってる時間はフローティングタンクは使えなくなったりしているそう。今の改装が終わればその制限も緩和されるのでは、とのこと。
その後、実際にタンクのある部屋に入り、設備を紹介してもらいました。洗面台、トイレ、シャワーは同じ部屋の中にあり、設定時間中(今回は初回なので90分)自由にタンクから出て使って良いとのこと。うまく集中できないときや考えが良くない方向に向くようであればシャワーでリセットするといいみたい。明かりの操作も自由にできる。
タンク内には手が付く部分に左右それぞれボタンがあり、左側がタンク内のLED照明のOn/Off、右側が呼び出しボタン。また、顔にタンク内の水がかかると目がめっちゃしみるので、それを洗い流すための水道水の霧吹きがタンクのふたのアームにかけてあった。
時間のカウントは、シャワーを浴びて最初にタンク内に入ったところから(外からはセンサーで状態はだいたいタンクに付いている赤外線センサーでざっくりとした状態はモニターできるとのこと)。開始10分間と、終了5分前からはかもめの声が聞こえて教えてくれる。
裸で入ることになるので、担当の方はセッション中は部屋の中に入らないようにしているとのこと。タンク内についている呼び出しボタンを使った時もこれは同様で、外から声をかけるという運用らしい。
その後、いよいよタンクに入るときに。部屋のドアを閉め、服を脱いでシャワーを浴びてからタンクに入る。
感想
まあ、人それぞれのタンク体験ということなので、僕はどうだったかというとですね...
- 序盤は塩水が顔にかかる→めっちゃしみるので霧吹きで洗い流す→いつもの癖で顔を手でぬぐう→また塩水がかかる... というアホやってました。
仕方がないのでシャワーあびてリセット。 - 集中できない感じだったのでタンクを閉じるだけでなく、部屋の電気も完全に消したらだいぶいい感じになった。
- 浮いているうちにだんだん背中があったかくなってくる。体が重力から解き放たれることで血行が良くなるらしく、どうやらその効果じゃないかと。
- その後、結構な時間ぐっすり寝ていたようす。
- 意識が戻った頃にはだいぶいい感じになっていて、二度寝の気持ちよい気だるさなんだけどなんかスッキリしている感じだった。
- この状態で手をあえて上げてみようとすると、想定の6割くらいしかパワーが反映されないみたいな感じになっていた。それもまた、リラックスという面ではいいなあと思った。
これから、というところで5分前のお知らせがきてしまった。あとはシャワーあびて服を着て身支度整えて終了。部屋から出たらアンケートとお水とお菓子がおいてあり、アンケート記入して、終わった後の感想について軽くお話し。
ぐっすり寝た場合でもタンクから出て2-3時間で精神的なとこに効果がでてくるところもあるとのこと。その他、五感がとぎすまされて、それは味覚も同じなのでごはんがおいしく感じるかもだし、音楽聴いたら普段と違う音がきこえるかもという話もありました。
その後、受付カウンターで精算。キャンペーン中でちょっとお安くなりました。ただ、それでも8000円台前半と結構なお値段したので、新大阪からの新幹線代も含めると予算2万から2万5000円くらいになりますね。カードの取り扱いもあり、JCBもいけました。
その後
ごはんがおいしい、らしいので梅田に戻ってきてからとっておきの寿司を食べに行った。
とっておきの普段行かないお店だったので、普通に食べてもおいしいので、フローティングタンク効果があったかどうかはわからずw
音楽のほうは、こういうときは決まって神村茂三さんのDEEP INSIDEなんですが、確かに今まで気にしてなかったような音が聞こえた気がしました。
総括
普通にリラックスできて良かった。移動費込みにするとめっちゃ高いので乱発できないけど、半年に1回くらい行っていいかも。いいところで打ち切りになってしまったので次は絶対120分にしたいと思います。