Windows Phone 7 の相棒となる Zune Software は iTunes からの移行もファイル移動&変換ゼロ

いよいよWindows Phone 7お披露目のローンチイベントも終わり、盛り上がってきた感じになって参りました。僕はそのときイベント疲れでぱったり倒れていたのですが、あとからニュースサイトで追っかけてみました。Dell Venue Proにぐっときましたね!イベントの詳細は以下のサイトあたりとかどうですかね!

Windows Phone 7携帯、DellやHTCから――第1弾ラインアップを発表 - ITmedia ニュース

さて、昨日の発表に合わせて(?)、Zune Softwareの新版が公開されています。Zune SoftwareはZUN■Zune HDといったZuneデバイスとのシンク、定額制サービスのZune Passのクライアントとして動作するメディアプレイヤーアプリケーションです。Windows Media Playerのように音楽、動画、画像を扱うことができます。

iPhoneiTunesがあるように、Windows Phone 7はZune Softwareを母艦とします。Windows Phone 7にはZune HDの機能がmusic+videoハブとしてそのまま入っていますし、picturesハブにデジカメ写真を転送するためにも必要です。それ以外にもまだいくつかありそうです。

Zune Software のダウンロード

Zune Softwareや、Zune Passの各種サービスは現在英語版しか提供されていませんが、純粋なメディアプレイヤーとしてであれば日本語環境でも使用することができます。ダウンロードは英語版のダウンロードページからできます。

Metroベースのquickplay

Zune Softwareを起動してすぐに現れるのはquickplayビュー。ここには直近で追加されたメディア、最近再生したメディア、そして、コレクション上でPin立てたアイテムが表示されます。

マウスでなぞると左右に若干スクロールするので、どことなく、WP7のユーザーインターフェイスMetroのような感じを受けます。

ぐぐっと見やすいcollection

左上からcollectionを選ぶと、管理しているメディアを一覧しているcollectionに。このあたりの表示はiTunesと大きく変わることはありません。左上で対象となるメディアを切り替え、右上で分類を切り替えます。


ココで一つのポイントは、どこにもフォーカス当たっていない状態でテキストの入力を始めるとクイック検索になること。アルファベット限定ですが、目的のアーティストに一発ジャンプできます。

もちろんプレイリストの作成もOK。iTunes のスマートプレイリストにあたるオートプレイリスト機能もあります。


ジャケ写が生きるNow Playingビュー

右下にあるこのメーターのボタンを押すと、Now Playingビューになります。動画が再生中であれば、ウィンドウ一杯に表示されます。音楽を再生している場合はこのように登録されているジャケットを埋めて表示してくれます。

この画面のままフルスクリーンにすることもできます。大きい解像度でやったときは壮観です。

Podcast 受信もまともに。foltia からの自動受信もOK!

Zune SoftwareにはMicrosoftのメディアプレイヤーとしてははじめてまともにPodcast受信が実装されています。WindowsでPodcastを聴こうと思うとサードパーティーのツールもよいものがあまりなく、メディア管理との兼ね合いを考えると結局iTunes入れるしかなかったのですが、これでようやく選択肢が増えました。6年待ったし・・・やっとかよ・・・

そしてPodcastを受信できると言うことは、アニメ自動録画システム foltiaからの動画も自動受信できるということ。foltiaの録画を直接Windows Phone 7に転送できる!(たぶん) Windows Mobile からの大きな進化といえます。

ファイルの配置とiTunesとの連携 - iTunesメインでもOK!

もし、Windows 7を動かしているPCでiTunesを使っている*1のであれば、Zune Desktopを入れるだけで何もせずにiTunesのライブラリがZuneに登録されます。それも、ほぼ一瞬。

なぜかというと、Zuneのメディア管理機能はWindows 7においてはライブラリを使って実現されているからです。ライブラリはファイルの物理的な位置を変えずに一元的に管理できる機能です。iTunes はデフォルトでミュージックの管理エリアであるマイミュージックの中に扱っているファイルをおいているので、ライブラリ経由でZuneがファイルを認識します。

さらに、AACに対応しているというのも大きいのではないかと思います。これも5年待ってたし・・・

おかげで、こういった運用が簡単にできます。僕も実際メインのライブラリはMacBookiTunesなので、Windows PCにrsyncして使っています。

iTunes Plus はここで生きる!

iTunes Music Store で購入したメディアも、最近ちらほら見かけるiTunes PlusというDRMなしで販売されているものであればZune Softwareで認識することができます。DRMなしなんですから当然といえば当然ですが。

たとえば、ガガガSPとかなんかそうですね。あとインディーズ系のアーティストはPlusのものがちらほらありますね。

僕自身、iTMSで買った曲が全く意識してなかったにもかかわらずほとんどDRMなしで、DRMありのものもあとでCDでアルバム買って補完されたりしていたためほぼZuneに移行できてしまいました。

Zune Softwareの不満なところ

ここまでいいところを並べてきましたが、不満なところもいくつかあります。

まず、日本語の対応がやはり不十分。せっかく英字フォントはきれいにアンチエイリアスされるのにメイリオがジャギーかかるし、検索のテキストボックスに日本語入れるときにインラインで入力できません。あと、CPU使用率がやたら高いのも気になります。

そして、個人的に一番許せないのは白抜きハートが割れてしまうこと!!これじゃ王国民が暴動起こしかねない・・・

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*1:音楽ファイルの保存先を変えずに

*2:音楽ファイルだけで、Skydrive経由しないなら上限につくこともなさそう